記事一覧 2024
  • 「君のクイズ」の感想

    2024/04/18 in Blog

    「君のクイズ」を読みました。 作者:小川哲 発行:2022年 君のクイズ |Amazon おもしろかったです。 ただし、最後にクイズではなくお金がどうのこうのという展開が出てた点はがっかりしました。 主人公との対比として、しょうがないのかもと思った。 ずっとクイズの話にフォーカスしていてほしかった。 クイズでこんな物語を作れるのが、すごいなー。 作者の知識が豊富そうだとも思った。 クイズプレイヤーの魅力も描けていた。 クイズ界隈の内側と外側とのギャップも描けていた。 ランキング 週刊文春ミステ …

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  • 「ラウリ・クースクを探して」の感想

    2024/04/12 in Blog

    「ラウリ・クースクを探して」を読みました。 作者:宮内悠介 発行:2023年 ラウリ・クースクを探して|Amazon うーん、まあまあ。 序盤・中盤はエストニアとコンピュータ要素がある「車輪の下で」(ヘルマン・ヘッセ著)という雰囲気。 第二章の最後から、旧友との再会で幕を閉じる。 全体的にあっさりとした文体。 物語の中に、小川哲の「ゲームの王国」ほどの激動のイベントは無かった。 年上の作者の物語には、ソ連を扱う作品が多いと感じる。 ソ連崩壊(1991年頃)が記憶に強く残っている世代だからかもしれ …

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  • 「コンビニ人間」の感想

    2024/04/12 in Blog

    「コンビニ人間」を読みました。 作者:村田沙耶香 発行:2016年 受賞:第155回(2016年)芥川龍之介賞 コンビニ人間|Amazon おもしろかったです。 いかにも芥川賞っぽい文章。 と感じたが、先入観かもしれない。 最後に話が突然終わっているような感じがする。 文学賞を受賞するために重要なのは「枚数」なんだと思う。 だから突然であっても、ここで終わらせたんだろう。 以前読んだWeb記事に以下のものがある。 【特別版】芥川賞・九段理江さん「芥川賞を獲るコツ、わかりました」 小説家になりたい …

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  • 映画「かがみの孤城」の感想

    2024/03/29 in Blog

    映画「かがみの孤城」を観ました。 原作:辻村深月 監督:原恵一 公開:2022年12月23日 かがみの孤城|Amazon まあ、おもしろかったです。 原作小説から、かなり展開や心理描写が省略されている。 だいぶあっさりとした感じになっていた。 原作小説を先に読んで良かったと思う。 関連リンク 小説「かがみの孤城」の感想 スポンサーリンク

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  • 小説「かがみの孤城」の感想

    2024/03/28 in Blog

    小説「かがみの孤城」を読みました。 著者:辻村深月 発売:2017年(ハードカバー版) 受賞:2018年本屋大賞 かがみの孤城|Amazon かなりおもしろかったです。 主人公が若い女性で、 自身や家庭やコミュニティに課題を抱えていて、 悪い人が主人公に攻撃をして、 親切な人が主人公に寄り添ってやさしい言葉をかけてくれて、 最終的には主人公が抱えていた課題や困難から解放される。 という、いかにも本屋大賞っぽい作品。 「52ヘルツのクジラたち」や「ライオンのおやつ」と近い系統の物語。 しかし、それ …

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  • 「戦場のメリークリスマス」の感想

    2024/03/22 in Blog

    映画「戦場のメリークリスマス」を観ました。 原作:ローレンス・ヴァン・デル・ポスト(南アフリカ共和国) 短編集『影の獄にて』収録の「影さす牢格子」(1954年)と「種子と蒔く者」(1963年) 監督:大島渚 公開:1983年 時間:123分 戦場のメリークリスマス|Amazon おもしろかったです。 東洋と西洋の宗教観や倫理観がぶつかり合うなかで、人が人に惹かれ合う物語。 原作者のインドネシアのジャワ島での捕虜収容所での経験を元に描かれた作品らしい。 最初音声が聞き取りづらいなあと思ったが、だん …

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  • 「幸せなひとりぼっち」の感想

    2024/03/22 in Blog

    映画「幸せなひとりぼっち(字幕版)」を観ました。 原作:フレドリック・バックマンの小説「En man som heter Ove」(意味:オーヴェという男) 公開:2015年(スウェーデン) 時間:116分 幸せなひとりぼっち(字幕版)|Amazon おもしろかったです。 本作のほうが映画「オットーという男」よりも、物語の流れが自然に感じた。 「オットーという男」よりコメディ色が薄いと感じた。 「オットーという男」で感じたいくつかの微妙な違和感が解消された。 原作に近い方を見て、やはり良かったと …

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  • 「オットーという男」の感想

    2024/03/20 in Blog

    映画「オットーという男」を観ました。 原題:A Man Called Otto 原作:フレドリック・バックマンの小説「En man som heter Ove」 公開:2023年 時間:126分 オットーという男|Amazon おもしろかったです。 スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』のリメイク。 最愛の妻に先立たれた口うるさい偏屈な老人と近隣住民との交流を描く。 すごくアメリカっぽくない物語。 リメイクなだけある。 アメリカ人は他人の事を気にしないし他人に過干渉しないというイメージ。 そし …

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  • 「間抜けの構造」の感想

    2024/03/20 in Blog

    「間抜けの構造」を読みました。 間抜けの構造 (新潮新書)|Amazon まあまあでした。 新書でページ数も少なく、本人が話しているような言葉遣いで、読みやすかった。 ビートたけしは教養のある人なんだなあと思いました。 本文中に引用される古典の種類や数からそう感じました。 北野武映画をひとつも見ていないので、これを機に見てみたいと思いました。 でもAmazonのプライムビデオや他の配信サイトにないんだよなあ。 『その男、凶暴につき』 『あの夏、いちばん静かな海。』 『ソナチネ』 『キッズ・リター …

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  • 「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」の感想

    2024/03/19 in Blog

    映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」を観ました。 原作:高橋留美子 監督:押井守 時間:97分 うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー|Amazon おもしろかったです。 おそらく二回目の視聴。 永遠に終わらない文化祭前日のようなドタバタラブコメ作品。 演出自体はいいと思うが、なにがどういいのかを言うのが難しい。 昔の作品なのですでに考察し尽くされていて、何を言っても的外れになってしまいそう。 夢の世界から脱出できたようで文化祭前日はまだ終わっていないというメタ的な作品だと、こ …

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