「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の感想

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を観ました。
原題:The Super Mario Bros. Movie
公開:2023年
製作:イルミネーション、任天堂

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー|Amazon

まあまあ、おもしろかったです。
批判する人の気持ちも、称賛する人の気持ちも分かる。

良い点。
・アニメーションとしてはよくできていた点
・ハッピーエンドである点

良くない点。
・キャラクターの掛け合いや言動に違和感がすごくあった点
・ギャグが自分には合わない部分があった点

ひとつ目の、キャラクターに対する違和感について。
具体的に挙げてみる。代案も添えて。

キノピオが原生生物を踏みつけたり、キノコ王国の国民をどかして道を進もうとしたり、旅立ちのときに原生生物を投げ飛ばしたりしたシーン。
キノピオ隊長がそんなことするのだろうか、と思ってしまった。

ピーチ姫が、旅立ちのときに王国民にマリオのことを「誰?」と聞かれて「別に…誰でもいいじゃない!」というシーン。
おそらく、これはおもしろいギャグとして描写しているのだろう。
けれどピーチ姫は、王国を救いに行こうとする人物をそんな風に紹介する人物だろうか。
ピーチ姫が「彼とこの国を救うために旅立ちます!」と宣言するシーンで良いと思う。

ドンキーコングについて。
レインボーサーキットみたいな場所でマリオを救った後、
マリオはドンキーを小突くんだけど、ドンキーはちょっと嫌な顔をするシーン。
マリオとドンキーがグータッチするシーンの方が良いと思う。

抽象化すると、「視聴者としてスッキリした感情を得たいシーンで、余計なギャグ演出が挿入されて、邪魔に感じるという」で集約できる。
なんか観ていて、ところどころモヤッとしました。
いかにもイルミネーションの映画という感じ。(そんなにイルミネーションの映画を多く観てないけど)
イルミネーションのキャラクター性に、スーパーマリオブラザーズの皮を被せている感じがすごいした。

ただし、クッパ陣営の方は良かったと思った。
また、終盤は良かった。序盤に比べて違和感のある掛け合いが相対的に減ったからだと思う。

ふたつ目の、ギャグが自分には合わない部分があった点について。
「すごいのが来るよ来るよ! と思ったら来ませんでした」という笑いのパターンがあまりにも多すぎる。
毎回「どうせ同じパターンでしょ?」という風に冷めた目で見てしまう。
別の笑いのパターンと比率を調整するべきだと感じた。


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