「クララとお日さま」の感想
「クララとお日さま」を(だいぶ前に)読みました。
作者:カズオ・イシグロ
型落ち少女AF(人口親友)のクララと病弱な少女との交流を描く作品。
クララが少女のために納屋に行ってお日さまに祈ろうとしたり、とある機械を自分の溶液を使って破壊しようとしたりする部分の話が、だいぶ長かった。
途中、AFを所持して「向上処置」を受けた子どもと、AFを持たず処置も受けられない子どもの格差を描く場面がある。
ただはっきりと書かれるというより、匂わせみたいな感じがずっと続く感じで書かれていたようにかんじました。
なので、結構わかりずらかった。
向上処置の副作用で、病弱になったのかしら。よくわかってない。
現実の米国と英国との格差を作品に反映させているような気配も感じた。
最後の終わり方は、結構意外だった。
当初の病弱設定や、少女の肖像画を描くのを建前に高精度なAFを製作してクララに少女の死後に少女のマネをさせようとする展開などもあり、もっと悲惨な最後を迎えると思っていました。