「マッドマックス2」の感想

「マッドマックス2」を観ました。
原題:Mad Max 2
公開:1981年(オーストラリア)
上映時間:95分

まあまあおもしろかったです。

前作マッドマックスの続編。
二大国での世界大戦後、荒廃した世界で石油を巡り、人々は争う。
前作で妻子の命を暴走族に奪われたマックスは、ジャイロ・キャプテンとの出会いをきっかけに石油精製所へ行く。
すると、石油精製所は暴走族たちに襲撃を受けていた。
北部部族の長老の回想の形式で描かれている。

良い点。

前作と比べて、ポストアポカリプス世界観をよく演出出来ている。
全体的にスケールアップして、豪華になり、暴走族の装備も豪華で個性豊かになっている。
「北斗の拳」に影響を与えているらしい。

気になった点。

終盤のアクションで、不自然な早送りがあること。
これについては、違和感しか感じなかった。

ガソリンをもらって石油精製所をあとにしたマックスが、あっけなく暴走族にやられる点。
マックスが孤独を愛していて当初の目的通り行動しているのはわかるが、そうであれば勝算がほしかった。
マックスの行動として不自然に感じた。
前作のときも感じた物語としての不自然さ。
マックスが石油精製所陣営に与する展開にしたいのであれば、陣営から誘われたときに素直に仲間になっても良かったのでは。

ジャイロ・キャプテンがマックスと仲良くするわけが、よくわからなかった。
マックスから結構ぞんざいに扱われたのに、彼への親近感があるのが理解できなかった。
とくにマックスの愛犬からも嫌われてたので、『腹の底には悪意があり、それを動物には見抜かれている人』という映像表現だと思った。
だから、どこかで裏切るんだろうなと予想していた。
だけど、違った。
物語の中で登場人物をいい人として描くのであれば、最初は動物に嫌われていても、どこかの時点で仲良くなっている映像があったほうが、登場人物の良い人柄を解釈しやすいと思った。