「ノッティングヒルの恋人」の感想

「ノッティングヒルの恋人」を観ました。
原題:Notting Hill
公開:1999年(イギリス)
上映時間:123分

おもしろかったです。

ロンドンのノッティングヒルの旅行専門書店を営むウィリアムはバツイチ男性。
ある日、有名ハリウッド女優のアナが来店する。
その後、街角で飲み物を購入した後、彼女と衝突し自宅へ案内したことから、交際が始まった。

いろいろツッコミどころがあるし、
難癖をつけようとすればつけられるけれど、
「こういうのでいいだよ、こういうので」という感じもする恋愛映画。

イギリス映画らしくところどころ下品だったが、許容範囲だった。
削れそうな部分もところどころあった。

良い点。

主人公とアナが付き合うまでの流れ。
「街角で衝突して、自宅に招き、別れ際にキス」というのは、まるで剛速球。
回りくどさが一切ない。
よく考えれば、宇宙の星が形成されるのも衝突がきっかけだから、もうこれで良いのかも知れない。
人によっては、これが駄目だという指摘もきっとあるだろう。

ずっと邪魔してばかりだったスパイクが、終盤主人公に対して発破をかける点。
どうりで同居人を描写していたわけだ。

最終盤の記者会見シーン。
とくに、「いつまでイギリスにいるか?」という質問を二回させて、答えを変えるのが印象的だった。

主題歌:エルヴィス・コステロ「She」

気になった点。

アナがウィリアムを好きになる瞬間を描けていない。
万引きした男性を諌めたウィリアムの姿に惹かれたのか?
それとも、単純に容姿なのか?

ちょいちょいアナの言葉が、男性に対してキツい。
パパラッチに追われる女優人生で、気が立ってしまうこともある、という描写だと理解している。